著作権とかそういう話

2003/4/24公開
4/25修正
2010/7/24修正

折り紙の著作権を考える

 最近になって、折り紙の著作権に関しての議論が活発に行われるようになってきました。創作家や愛好家の数が広がっていることを反映しているのでしょう。私もこの問題に興味があり、少しずつ勉強もしているところです。

 これまでの創作折り紙という世界を振り返ってみた時、創作家同士がリスペクトしあえる状況、また創作者と折り手が交流できる状況を作り出してきたことは素晴らしいことです。(もちろんトラブルが全く無かったわけではないでしょうけれど。)

 しかし他のさまざまな表現分野の状況を見てみるとどうでしょうか。文化が大きな産業となって関わる人が増えれば、トラブルもまた増えるものです。また、技術や人々の意識の変化に法律が追いつかないことも必然です。そこでは、当然あるべき表現者への敬意がないがしろにされたり、また反対に過度に権利を主張する権利保持者がいたりします。

 このような現実を考えると、創作折り紙界という今はまだ小さなコミュニティが今後大きく育っていった時、果たして今のような平和な状況を保っていられるかと考えてしまいます。なんにせよ創作家として愛好家として、折り紙をめぐる状況に敏感でありつづけ、変化に対して柔軟に対応出来るように用意を怠らないでいたいと、そう思います。

作者として折り手の皆さんへ

 さて、ここからは(細かい議論は省略して)私の作品の取り扱いについてのお願いを書きたいと思います。大して作品も発表していないくせに大げさな、と思わないでもないですが、やはりきちんと態度表明しておくのがよいだろうとサイト開設を機に色々と考えてみました。

 誤解のないよう強調しておきますが、これは私の個人的な要望です。いくつかの項目に関しては明確な法的根拠は無く、よって拘束力もありません。基本的には愛好家の方々の善意を期待するかたちになります。

 当然ですが、他の創作家による作品等に当てはめることもできません。あくまで私の発表した作品の取り扱いに限ります。

小松英夫作品の利用に関するお願い

2010/7/24一部改訂

おわりに

 以上です。そんなに無茶な要求ではないと思っていますが、どうでしょうか。なお、私自身の考えも揺れ動いている状態です。ある日突然考えが変わる場合もありうることをご了承下さい。

 あなたの好意に感謝します。